★田中忠雄 油彩「秋果図」★

商品詳細

■作家・作品詳細


田中忠雄 (たなか ただお)
 1903～1995
 洋画家、
 行動美術協会創立会員、
 武蔵美大名誉教授。

 初期には自然主義的写実を基本とし、労働者や風景を好んで描いたが、
 戦後はキリスト教関係の物語を主な主題とし、初期キリスト教美術、
 モザイク画の研究などをもとに、簡略化した形体、原色を多用した
 鮮やかな色調、時に一点消失遠近法を無視した空間構成を持つ
 物語性豊かな作品を描いた。

略歴
 1903年 11月27日、北海道札幌市生まれ。
 1914年 父の転任により神戸へ移る。
 1916年 兵庫県立第二神戸中学へ入学。
     学友に小磯良平、東山新吉(魁夷)などがいる。
 1924年 京都高等工芸学校図案科を卒業して上京。
     東京市技手として都市計画にたずさわる。一方、夜は
     本郷絵画研究所に通う。
 1925年 絵画に専念すべく東京市技手をやめる。
     6月に第2回白日展に「静物」「ゑびすの風景」で初入選。
     本郷絵画研究所から新設された湯島自由画室に移り、
     前田寛治に師事。
 1926年 第7回中央美術展に「郊外の理髪屋の坂路」「冬の駒込風景」
     で入選。第13回二科展に「夏樹の陰」で入選。
 1927年 第8回中央美術展に「黒服を着けたるN子」を出品して
     中央美術賞を受賞。
 1930年 渡仏、アカデミー・ドラ・グラン・ショーミエールに通う。
     一方、ルーブル美術館での模写を行う。
 1932年 10月帰国。
 1933年 第20回二科展に「昼食」「メロン売」「パンを切る老人」など
     労働者を描いた作品を中心に滞欧作を特別出品する。
     建築設計で生計を立てつつ油彩画制作。
 1935年 宮本三郎等の奨めにより新美術家協会に入る。
 1937年 第24回二科展に「コワイヤー」「小憩」を出品して特待、
 1939年 同会会友。
 1940年 建築設計を打ち切り満州へ赴く。
     第28回二科展に「北満林業地」「首都近き耕地」を出品、
     会友賞受賞。
 1942年 上海毎日新聞の招きにより満支へ赴き、農民と語る兵士を
     描いた「麦の話」を第29回二科展に出品して同会会員。
 1943年 国民総力決戦美術展に「元帥に誓う」を出品、朝日新聞賞受賞。
     第6回新文展にも「採鉱」で入選。
 1945年 空襲により住宅、所蔵作品等をすべて失い札幌に疎開。
     敗戦後まもなく、向井潤吉らに行動美術協会結成への参加を
     誘われ、田辺三重松と共に参加、行動美術北海道支部を設立。
     また、全道美術協会の結成にも参加。

     こののち行動美術展、全道展を中心に制作を発表。
     戦後間もないころからキリスト教関係の物語主題を主に
     描くようになる。
 1960年 ウィーンで行われた第3回国際造形美術家会議に出席するため渡欧。
 1961年 武蔵野美術学校が大学に昇格するにともない同大教授。
 
     1960年代、建築装飾も多数行った。
 1974年 武蔵野美術大学を停年退職し、名誉教授。

     1970年代、ステンドグラスの制作も多数行う。
 1995年 4月26日、逝去。享年91。
     

主な著書、画集
『名画に見るキリスト』(保育社 1969年)、
『田中忠雄聖書画集』(教文館 1978年)
 など


     美術年鑑2015年物故欄掲載
     日本美術年鑑平成8年版(319-320頁)




★作品タイトル「秋果図」

 戦後の作風の特徴である簡略化した形体、原色を多用した
 鮮やかな色調の素晴らしい作品です。


☆本作品は真作を保証致します。
 万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。
 その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
 存命作家の場合は作家本人より、
 物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。


■サイズ・コンディション、その他


 サイズ

  作品 53cm×41cm P10
  額縁 70cm×59cm


 コンディション

  作品は良好な状態です。
  額縁は小傷スレ有りますが概ね綺麗な状態です。


 その他

  作品面に作家直筆サイン有り
  裏蓋に直筆サイン、タイトル、制作年、履歴有り
  
  
  見出し掲載欄の「商品の状態」は、作品の評価としますので、  額縁の状態は別途コンディションにて参照下さい。
  基本的に額縁は無価値とお考え願います。
  尚、額縁や作品の主観による評価の双方の差異はご容赦願います。


☆☆真作と模写の表記☆☆

【真作】
 真作保証できる作品を真作と表記致します。
 作者自身、又は著作権者等で作成した
 リトグラフ、木版画などの版画作品も対象です。
【模写】
 真贋の判断ができない場合、又は作者不詳の作品は 
 模写と表記致します。


 上記何れにも該当しない場合、真作と模写の表記は致しません。
 (複製画、オフセット、ポスターなど)


 尚、万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。
 その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
 存命作家の場合は作家本人より、
 物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。


☆☆額装取付け(シートのみの出品分など)、取替え(現状額縁の交換)☆☆

 全ての出品作品に於いてご相談致します。
 お気軽にお尋ね下さい。



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