Leo FenderがFender、Musicmanに続いて設立した彼の最後のブランドがG&Lです。
3点留め時代（90年代以前）のヴィンテージG&Lは昨今プロミュージシャンを中心に再評価の流れにあります。
こちらのベースはシリアルナンバーと、ブラックのプレートを使った3点留めであることからおそらくは1997年から1998年頃に製造が完了した個体かと思われます。
ボディはスペックからほとんどの場合はアッシュですが、アルダーっぽい木目にも見えます。スペックシートなどは存在しないため、目視での主観的な判断で、曖昧な記載になってしまうことをご了承ください。
アメリカ製G&Lはカラーによってボディが異なることがよくありますが、ネックに関しては一貫して質が高いものを選んでいるように思います。
近年の一時期のUSA製品は柾目のネックを基本としていました。本個体はバーズアイが出たメイプルをネックにしています。
バーズアイは非常に硬いメイプルにしか出ないことで知られており、これは当時においても高い水準の中で選ばれたものではないかと予想します。
ピックアップ及びプリアンプはオリジナルです。サーキットはボリュームとトレブル、ベースに加え、PUセレクタースイッチ、PUワイヤリングスイッチ（シリーズ/パラレル）、プリアンプモード切り替えスイッチを搭載します。
電装系には若干のガリが感じられますが、演奏に支障があるほどのものではなく、比較的良好なトラスロッドの動作はスムースで全く問題なし。ネックには若干のハイ起きがあるために、極めて低い弦高（2.0mm未満）にセッティングするには修理が必要です。
一般的な弦高（2.0-3.0mm程度）であれば問題にはならない程度です。
シリアルナンバーはB031390です。