ストア 白川静著作集・全12冊/定価合計89500円/漢字を基礎に東洋の古代を見通す巨大な業績の集大成・自らによる五十年にわたる学問研究を厳選集成

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白川静著作集・全12冊/定価合計89500円/漢字を基礎に東洋の古代を見通す巨大な業績の集大成・自らによる五十年にわたる学問研究を厳選集成

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白川静著作集・全12冊/定価合計89500円/漢字を基礎に東洋の古代を見通す巨大な業績の集大成・著者自らによる五十年にわたる学問研究を厳選集成

2000年- 全12冊 月報附属。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

白川静著作集の特色
①著者自らによる五十年にわたる学問研究の厳選された集成。
②既刊の単行本に加えて、入手困難な論文、そして新たな書き下ろし著作を収録。
③各巻、編集意図を懇切に書き下ろした著作あとがきを付す。
④各巻、索引を付してキーワードの検索が容易。
⑤著作年譜・著者年譜を付し、学問の全貌を知るに便。

東洋の真実の姿を知るために 白川静

私が研究生活をはじめてから、昨年は丁度五十年になりる。成就するところは多くはないが、この機会に著作集を編集して、後学の方に残したい。
拙い歩みであったが、何かの参考になるかもしれない。そういう思いで、私の大学の卒業者を以って組織する「中國藝文研究會」の諸君に諮り、その強力を得て編集に着手した。
東洋は、蘭学によって紹介された西洋に対置するものとして、当時の蘭学者たちが用いた語である。
「東洋の精神」という語を、佐久間象山も、郷士の先覚である橋本佐内も、西洋の 科学技術に対置して用いた。私が読書をはじめた頃、岡倉覚三の茶の本、前田利謙の宗教的人間、久松真一の東洋的無などに親しんで、東洋の精神の本源と、同じく東アジア的風土 の中で展開してきた、わが国の古代のことを考えたいと思った。
まず詩経と万葉集の比較文学的研究を意図したが、私の生涯は、ほとんどその過程を得ることに終始した。
東洋の真実の姿を知るために、私は中国の神話・文学・思想・経学にわたって、自由な立場からの立論を試みた。またその本源を求めて、甲骨・金文の研究より、古代文字の研究に 至った。文字は、東アジア諸族の文化を連ねる血脈であった。東洋の精神の本源はここにあることを確信して、三部の字書を作った。
この機会に、別に刊行した甲骨金文学論叢・節文新義や金文通釈、また甲骨文集・金文集などに若干の続集を加えて、別途に刊行したいと考えている。 わが国の直面する困難な経済的状況の中で、幸い刊了することができればと願う次第である。

平成十一年三月


白川静著作集 全12巻の内容

第1巻 漢字Ⅰ 本体定価7,000円(税込7,560円)
〔説文解字〕の全体的批判を試みる〔説文新義〕(全16巻)を刊行するかたわら、還暦にしてはじめて書き下ろした
一般読者に向けた幹事の簡明な概説書、 そして著者の文字学の出発を示す記念碑的な論文と最新の書下ろし論考を収
録。 漢字/漢字百話/訓詁に於ける思惟の形式について/中国における古代文字学/呉大澂の文字学(書き下ろし)

第2巻 漢字Ⅱ 本体定価7,000円(税込7,560円)
漢字それぞれが生み出された古代社会と文化のなかで理解することが当然の手続きであるという方法的自覚から、
甲骨・金文資料を駆使して主題を 明確にしながら漢字のことば典であり、ことがら典でもあるように体系立てられた
著者ならではの独壇場。 漢字の世界/漢字の思考

第3巻 漢字Ⅲ 本体定価7,500円(税込8,100円)
領域の甚だ広くかつ日常性豊かな文字学を歴史的・精神史的に扱うとともに、民俗にまで踏み込んで筆を遊ばせた
著者の喜寿と八秩を記念して纏められた 随筆二著。文字逍遥/文字遊心

第4巻 甲骨文と殷史 本体定価8,000円(税込8,640円)
戦後まもなくの時期、次第に明らかになる殷墟発掘の報告と甲骨文資料を集中的に使って、古代王朝殷の社会構成を
問題にしたポレミークな諸論考と甲骨図版をふんだんに示しながら、殷王朝の謎の世界を一般に親しみやすくさせて
くれた単行本を収録。
甲骨文の世界/卜辞の世界/卜辞の本質/殷の社会/中国古代の共同体/殷の族形態/殷の基礎社会/
殷代の殉葬と奴隷制/ 殷の王族と政治の形態/小臣考/胡厚宣氏の商史研究

第5巻 金文と経典 本体定価7,000円(税込7,560円)
〔金文通釈〕を西周期まで書き終えたところで、列国期までの展望を見据えながら、「甲骨文の世界」の姉妹篇とし
て執筆された〔金文の世界〕、尚書は 神話から経典化されたものであり、孟子のころに擬古的に装飾されたものであ
ると論破しながらも、古典中の古典のひとつとして恰好の研究の指標とした 尚書研究ノートを収録。
金文の世界/尚書札記(書き下ろし)/尚書洛誥解/尚書大誥篇について

第6巻 神話と思想 本体定価8,000円(税込8,640円)
70年代の初頭に上梓され読書界に衝撃を与えた〔孔子伝〕は孔子を「狂者」を最も愛した敗北者のための思想家であ
ると、従来の絶対的な孔子像を 打ち砕いた著者の精神史をも投影した会心の書。そして中国の神話と経典の関係を論
じた雄篇を収録する。 中国の神話/神話と経典/呂刑系統書篇について/楚辞天問小箋/孔子伝/周公旦

第7巻 文化と民俗 本体定価7,000円(税込7,560円)
日本の古代を考えることは、とりもなおさず東アジアの古代文化圏のなかで自己を考えることであると喝破する著者
が、その文化圏の原点である中国の古代に ついて、文化・民俗の襞にまでわたって触れようとする野心的な試み。
中国古代の文化/中国古代の民俗

第8巻 古代の文学 本体定価7,500円(税込8,100円)
文学ほど、日常的な生活感情に即して広汎な共感をもとに成立する分野はないという思いで作成された古代から明清
の時代までの大学の講義案を 六朝の陶淵明までにしぼり、一般読者向けに書き下ろされた文学史と、附篇として楚辞
に関わり、確固たる学問野自由の立場を明確にした批判論文 二篇を収録。 中国古代の文学/屈原の立場/楚辞叢説

第9巻 詩経Ⅰ 本体定価7,500円(税込8,100円)
詩篇の発想法を〔万葉集〕との比較研究をも視野に入れながら、民族的な解釈を試みた著者の学位論文と、これらを
もとに一般読者に向けて、親しみやすい 歌謡として詩経を提供した新書版を収録。 詩経/興の研究

第10巻 詩経Ⅱ 本体定価8,000円(税込8,640円)
著者の志業の柱の一つである詩経研究のうち、〔解釈篇〕〔興の研究〕の基礎となる研究の成果がこの通論篇であり、
詩篇の成立の背景・伝承、詩経研究 の成立・推移、経学としての詩経学の批判を扱った巨冊。 詩経研究通論篇

第11巻 万葉集 本体定価7,500円(税込8,100円)
中国の古代研究、とりわけ詩経研究のモティーフを懐くなかで、つねにその意識のなかにわが万葉を比較対象として
いた著者が、本格的に万葉学に踏み込んだ 初期及び後期の万葉論、それに付随して関連の諸篇を収録。
初期万葉論/後期万葉論/古代歌謡の世界/万葉集と中国思想/中国文学と万葉集

第12巻 雑纂 本体定価7,500円(税込8,100円)
中国学の入門的な基礎知識である文字学・文献学・研究法の問題点を扱った講義案、台湾の学者との交流を示す中国
文による寄稿論考、そして「先生 を語ることは、私のほとんど一生を語ることに等しい」といわれる恩師橋本循先生
を哀惜こもる筆致で描いた追悼文、これまで最もまとまった著者の学問遍歴 を率直に語った文章などを収録。
中国学研究法/詩経蠡説/西周蠡器断代小記/再論蔑暦/古代文字学之方法/字統の編集について/
字訓の編集について/字通の編集について/字通に寄せる/学問の思い出(対談)/蘆北先生遺事/
私の履歴書/略歴/著作目録

白川静著作集の魅力 白川静先生の著作集十二巻が、満を持して、この十一月から毎月一巻刊行される。引き続いて別巻の刊行も計画されて おり、それらによって五十年来の重要著作がことごとくカヴァーされることになる。先生は、私が学術界において敬服している親しい友人であり、ここに広く読者の方々に向け、そ の魅力を紹介することとしたい。 かがやかしい伝統的な中国古代の文化や歴史を専門に研究 している現代日本の研究者の中では、白川先生こそが、長き にわたって不断の努力を重ね、傑出した業績を成し遂げてこられた大学者であると言わねばならない。先生は一九四八年 以降、現在に至るまでの五十年間、毎年のように、平均すれば2年あたり十篇程度にも達する大量の研究論文を続々と発表 され、さらに加えて、極めて浩潮かつ識見に富む専門的な著 作を、これまた次々と世に問うてこられた。 先生の研究は、着実・謹厳を極め、まず文字学、とりわけ古文字学から着手して進められた。文字が発展する筋道や字の解釈を、特に音韻の通仮現象を重視して、深く精緻に追求されただけでなく、あいついで『字統』『字訓』『字通』という三冊の大著を、また『漢字』『漢字百話』『漢字の世界』 「文字逍遥」「文字遊心』『甲骨文の世界』など一連の著作を送 り出してこられた。 先生はまた、「詩経』や『書経』といった伝来の重要な文献に対して深く研鑽を積まれ、「詩経研究・通論篇』『興の研究』 「詩経に見える農事詩」、さらに「尚書札記」「尚書洛詰解」「尚 書大活篇について」などの論者を執筆されるかたわら、西周 時代の金文に対しても系統的かつ全面的な解釈を試みられ、その成果は、一九六二年刊行の『金文通釈』第一輯に始まって、一九八三年・一九八四年刊行の『金文通釈・索引篇』第五十五・五十六輯まで続き、現在では全七巻本『金文通釈』として結実している。 西周時代の伝来文献と言えば、『尚書』中の周書や『逸周書」中の「世俘」「克殷」など、いずれも西周早期の「開国すなわち王朝創立に関する史料であり、西周中期や?期の史料は含まれていない。それ故に、西周時代を通じて存在する銅器上の銘文(つまり金文)が、とりわけ重要な意義を有するのである。かつて先生は他に先駆けて、金文を根本史料とし、それに伝米文献を結合して「西周史略」一篇を著されたが、同書は、分量こそ大部ではないものの、極めて重要な書物である。 たとえば、西間時代の天子が官吏を任命するときには、盛人に「策命令」を行なったが、その際、「右者」といって、職事に関係のある朝廷の高臣が、「受命者」の介添えとして儀礼に参加することになっていた。西周金文には、「受命者」が 「策命礼」にのぞむ大量の記載があり、それらによって西周王 朝における公・卿の官職ならびに爵位制度を解明することが 可能となる。白川先生は「西周史略」において最初にこの点 を指摘したうえで、「右者」は、「六卿相当の王官である」と見なされた。 私もかつて、先生の指摘を踏まえ、さらに進んで次のように推定した。すなわち、西周王朝において執政に当たった高臣たちの官職は、間違いなく「公」ならびに「卿」という二 つの階層に分かれる一方で、彼らの爵位にも「公」ならびに「伯」という二等級が存在した。さらに、朝廷に仕える高臣たちの首脳とも言うべき最高官は、「公」の階層に属する太師ならびに太史であり、そのもとに「卿」の階層に属する司馬、司土(司徒)、司工(司空)などの官がいたのである、と。 白川先生の中国古代の文化に関する研究は、まさに「博」「大」「精」「深」の境地に達していると言えよう。 一九九九年元旦に記す。 (復旦大学名誉教授)(高木智見訳)


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